▼CONTENTS
宝塚市保育所父母の会
連絡会って何?
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  Lこれまでの主な成果
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国や県の情勢は
どうなってるの?
宝塚市の情勢と活動経過
保育所の民営化について
保育料値上げについて
待機児解消について
各保育所へのラブレター
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宝塚市の情勢と活動経過

現在、国を挙げて、教育・福祉の予算削減が進んでいます。宝塚市も、渡部市長が「聖域なき構造改革」を掲げ、これまでにない教育・福祉の予算削減に着手しています。「子育て支援は市の重要政策」といいながらも、保育料の急激かつ大幅な値上げ、私立保育所への補助金カット、そして公立保育所の民営化など、子ども達、保護者、そして保育所職員に負担を与える施策を展開しています。これまで以上に、保護者、保護者OB、保育所職員、そして他の子育て世帯、これから子育てをする若い世代、一般市民とも連携しながら「子育てと仕事の両立ができ、いつまでも住み続けたい宝塚」を実現していく活動が必要になっています。以下、03年度の宝保連の具体的な活動を上げました。

1.毎月1回の役員会定例会の開催および常任役員会の開催
民営化審議会の進捗状況や保育料値上げ問題などの情報共有をはかったり、保護者向けアンケート作成ワークショップなどを実施し、また園同士の交流や情報交換を行いました。なお、定例会とは別に、必要に応じて常任役員会を開催し、活動の進め方などの相談や作業を行いました。その数、03年度だけで20回を越えています。
2.対市交渉(保育課・子育て支援室)
公立園8園、私立園3園、指定保1園への610名の保護者アンケートの結果を下に、「保育料の急激かつ大幅な値上げの不条理」「入所前/後の窓口対応の悪さ」「兄弟姉妹同園入所の困難に伴う負担」「公立保育所の民営化の問題点」「待機児解消の具体策のなさ」「緊急枠の定員化による子どもへのしわ寄せ」「指定保育所の保育環境の問題点」「認可保育所の保育環境の問題点」について市に質問書・要望書を提出し、2回(03年12月4日、04年1月9日)にわたって、話し合いを行いました。また、「保育料値上げ」については、常任役員会が市と3回(03年12月25日、04年1月29日、2月18日)にわたって話し合いを行いましたが、これまでの合意事項および話し合いそのものを市は一方的に破棄し、現在に至っています(詳しくは04年5月10日発行宝保連ニュースを参照)。
3.議会への請願提出および議会傍聴、そして署名活動
6月議会、12月議会、3月議会に請願を行い(請願項目については別紙参照)、いずれも全会派一致で採択されました。特に3月議会に向けては、宝保連、市職労、市職労保育所部会、全国福祉保育労働組合あひる分会の共同の取り組みとして署名活動を行い、2月の寒い中、2週間で約2万5千筆の宝塚市民の署名を集め、議会および市長に提出しました。また、12月議会では、教育福祉予算の削減に反対する8つの請願が全会一致で採択されましたが、この請願は2月に発表された市による予算案にはなんら反映されず、宝保連を含む5団体が「12月議会で採択された請願の実行を求める請願」(別紙参照)を3月議会に提出し、これも全会一致で採択されました。署名の集まり、他団体との連携、請願の全会一致の採択など、これまでにない成果を得ることができました。
以上の取り組みにより、超党派の議員有志から、福祉教育の予算を削減しない予算修正案が3月議会に提出され、賛成17反対12でいったんは可決されました。しかし、市長が再議権を行使。再議となると、全議員の過半数ではなく、2/3以上が賛成しないと可決しません。3月30日の臨時議会で、議員提出の予算修正案が再議に付され、採決の結果、賛成18:反対12で成立に必要な出席議員の2/3以上の同意がなく、修正案は廃案になりました。
非常に悔しい結果となりましたが、18名の議員が超党派で結束し修正案に賛成した意味は大きく、市長は請願団体に配慮する歩み寄り案を議員に提示せざるを得ませんでした。保育料に関しては、今回の予算案では行政が提案した「3年計画で国基準90パーセントまでの保育料値上げ」案(現在は平均約78%)、については、85パーセントまで抑えることができました。しかし、04年度保育料は、今まで「月額最高1000円以上値上げはしない」と、長年、宝保連と結んでいた協定を市が一方的に破棄し、交渉決裂の末、原案通りの保育料に決定しています。残念ながら、宝塚市は全国でも非常に高額の保育料の設定になりました。所得の多い階層では国すでに基準100パーセントで日本一高い保育料を払っている現状の中、これ以上保育料を値上げすることは、所得の低い階層の値上げを意味します。さらに、私立助成金も昨年に引き続きカットされ、保育関係の本年度予算はたいへん厳しい内容となり、保育環境の悪化が懸念されます。もっとも市側は議会答弁で「保育水準を下げることはない」と公式に述べており、保護者、保育所職員の市へのいっそうの働きかけが必要になっています。
4.「保育所の民営化を考えるシンポジウム」「宝塚の子どもの未来を考えるシンポジウム」の企画・実施
03年10月19日には、奈良女子大の中山徹先生を招き、市職労保育所部会そして宝保連の共催で「保育所の民営化を考える」というシンポジウム学習会を開催しました。あわせて100名ほどの公立保育所職員、保護者が集い、「保育所の民営化でも財政再建にはつながらない」「民営化によって子どもへのしわ寄せが増えている事例が多い」「保育所職員、保護者、一般市民が、保育所を地域の宝物として認識し守ることが大切」というお話に、目が開かれる思いでした。04年2月22日には、公私立保育所の保護者、保育所職員、公立幼稚園職員、行政職員、一般市民、そして社会福祉審議会委員、市会議員など150名強が集い、全員参加型のパネルディスカッションで、地域における保育所の意義や役割、課題、そして公立保育所が民営化されると何がどう問題となるのかを話し合いました。(概要は別紙参照)
5.国と県に向けての署名活動
現在、教育・福祉の切り捨ては、何も宝塚市だけでなく、国が率先して行っていることです。宝保連は各保育所保護者によびかけ約5千名の署名を集め、総額63,645円のカンパが集まりました。全国では約230万名の署名が集まり、国会に提出されましたが、そのとき同時に出された請願は、少数の差で採決されませんでした。
6.「兵庫の保育を考える集会」への参加
03年7月13日、神戸市内で第24回「兵庫の保育を考える集会」に常任役員が多数参加、「公立保育所の民営化を考える」分科会に出席し、尼崎市、西宮市、神戸市、芦屋市、明石市における民営化の動きや民営化が何をもたらすのかを学習しました。
7.「公立保育所の民営化」を検討する社会福祉審議会への対応、尼保連との民営化学習会、民営化された園へのヒアリング、ワークショップの実施
03年10月からはじまった社会福祉審議会における「公立保育所の民営化」についての審議に、毎回傍聴し、その問題点を定例会などでお知らせしてきました。宝保連会長も臨時委員として審議会に参加し、「民営化は子ども達にとって、本当に負担が大きい」「民営化のメリット・デメリットは何か」「子どもにとって最善の利益を議論せず、かつ、財政効果のシミュレーションも行わずに民営化を結論づけるのは拙速である」と主調し続けましたが、代表はじめ「民営化は拙速」という心ある市民委員さんの声は答申にはほとんど盛り込まれず、12人の賛成7人の反対で、「公立保育園の民営化を実施していく方向で具体的検討を進めていくべきである」という答申が出されました。なお、04年4月29日付け読売新聞朝刊阪神版には、答申を受け「来年度4月1日から民営化を実施するよう検討する」という市長発言が掲載されています。
宝保連は、先に民営化され子ども達に多大な問題を生じさせている尼崎の事例を学習し、尼崎保育所運動連絡会とも交流、また実際に民営化された保育所保護者の方々にもヒアリングを行い、学習を進めました。また心ある市民委員さんを招いて、公正かつ公平な審議がなかなか展開されない審議会への対応策を一緒に考えたり、公立園と民間園、そして指定保育所への詳細な聞き取り調査を行い、その結果を構造図にまとめたり、答申案に対する代替案を検討するワークショップなどを常任役員、市職労保育士部会と一緒に行ったりしました。(宝塚の公的保育のイメージ図および答申案の問題点一覧表は別紙参照)
8. 文化行事への取り組み
保育料の急激かつ大幅な値上げ、公立保育所の民営化など、これまで保護者、保育所職員そして行政が協働して築き上げてきた先駆的な宝塚市の保育環境を壊す未曾有の保育情勢にあり、常任役員もてんてこまいでしたが、そんな中、例年通り、1月25日には、売布のフレミラ児童館で、劇団「風の子」を招き、「だいじょうぶだいじょうぶ」の観劇を企画・実施しました。当日は粉雪が舞いましたが、100名以上の子どもが参加し、子ども達の笑顔と熱気に、大人が元気をもらいました。