■待機児童率 全国ワースト1の宝塚
98年、宝塚市は3歳未満児の待機児童率が全国でワースト1という不名誉が報道されました。
その後、市は待機児童解消策として私立認可保育園5園を新設。分園を含め、定員を740人増やしたことでかなり成果が上がったものの、2004年8月1日現在でも、約100人もの児童が認可保育所に入所できず指定保育所で順番を待ち続けています。
■待機児童はどこへ? 激減のなぞ
2004年8月1日現在、宝塚市が算定した「待機児童数」は30人。約70人もの待機児童はどこへ行ったのか? 全員めでたく認可保育所に入所できたのか? 答えはNOです。これは、宝塚市が国の規制緩和を利用し、待機児童を少なく算定できる以下のような方法をとったからです。
1. 市指定保育所(市が定める一定の基準を満たした無認可保育所を指定するもの)の
入所児は、認可保育所を希望していても、待機児童と見なさない。(98人減)
2. 未就労で待機している人については、求職中など個々の事情も考慮せず待機児童から
除外している。(90人減)
3. 欠員の出ている保育所があれば、その数を待機児童数から差し引いている(53人減)
4. 認可保育所の緊急枠を定員化。「詰め込み保育」を進めている。(281人減)
上記の1〜4で除外されている児童たちは実質の待機児童であり、本来の待機児童数は100人どころか522人であるべきでしょう。子どもたちはみな平等に、認可保育所の基準を満たした施設で保育される権利があります。かつて、全国平均に比べ高いと言われていた宝塚市の保育水準はどんどん切り下げられているのです。
■保育園の欠員があるのに、待機児童がいるのはなぜ?
仕事を持ちながら子育てをしている人は、毎日が超多忙。保育園への送迎時間をできるだけ短縮したい、兄弟がいれば同じ園に入れたいと思うのは当然のことでしょう。「遠方の保育所が入所可能なのに入所しない児童は待機児童とみなさない」と言われても納得できません。そうしたさまざまな理由から、待機を余儀なくされている人が大勢いるため、欠員があっても待機児童がゼロにならないのです。
■認可園新設を訴え、今後も活動
現在、宝塚市は、市指定保育所を増やし待機児童の数字を減らすことに重点を置いているようです。しかし、これは単に数字ではなく、一人ひとりの子どもたちを表す数であることを忘れてはいけません。認可保育所に比べ運営資金が少なく、設備や運営の面で厳しい状況の指定保育所で待機児童を解消していくのでは、真の子育て支援とはいえません。詰め込み保育による事故の多発、また営利目的の育児産業の企業がどんどん参入し、子どもの育ちが商品のように扱われていくなどの危惧もあります。
指定保育所は、あくまでも急場しのぎの施策であり、認可保育所の新設計画が早急に立てられるべきです。一人でも多くの方に宝塚市の置かれている現状を理解いただけるよう活動していくことも私たちの責務と考えます。宝塚市の将来をになうべき子どもたちにとって、何が最良の環境なのか、私たち保護者が一緒に考えていきましょう。
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